「藤丸、お前は悪魔を憎いと思うか?」 しばらくして、目を赤くさせたニナは俺に問いかけた 「あぁ。だが悪魔に魂を売ってでも幸せを手に入れたい者もいる ある意味その者たちにとって悪魔の存在は希望でもある 憎しみからは何も生まれない 俺たちと悪魔は紙一重だ 憎しみだけじゃ悪魔とは闘えない」 そう言うとニナはフッと笑った 「お前は変わったな 憎しみだけでここまで築き上げたって言うのに」 「だとしたら相当なお人好しの影響だな」 俺は翔の顔を思い浮かべながら答えた