――――イル
え……?
ボクは目の前の光景に絶句した
そこにはもう2度と会えないはずの狐妖怪がいたから
しかも一族全員が金色の尾を揺らしてたっていた
『グリアを正気に戻して……まだ可能性はあります』
『可能性……』
そう呟いた瞬間、体が温かくなった
『私たちはいつもあなたの中にいます……みんな見守っていますからね』
――――待って!!
その言葉はでてこなかった
目の前は絵の具を水で薄めたように滲み、やがて見えなくなった
イル……―――あなたが素敵な人たちに出会えてよかった……
最後に微かに聞こえたのは、懐かしい声だった


