「さ、どうするの藤丸。 時間はないのはわかってるよね」 「もちろんだ。 まずは部下を結界に沿って配置させておこう」 「だな。」 隊長たちの会話をイルと聞きながら、俺は空に張られた結界を見た 今頃……玲哉は結界の中心にいるのかな…… 『玲哉なら大丈夫だよ』 「イル……」 俺の隣に座るイルは月を見ながら尾を振った 『玲哉がそんな簡単に折れるわけ無いでしょ?』 それも、そうだな…… イルの背中をなでながら俺はいると同じように月を見上げた