後ろでパムの唸るような声が聞こえた 「ふっ、あいつの成長は想定外だったか」 「キシシッ。びっくりしたって言えばびっくりできるけどな 想定内といえば想定内だぜ」 ピクッと横でイルが動いた 『藤丸、僕たち向こうのペースに乗せられてるよ』 頭の中で俺にだけ伝えるイルに、俺も同じ方法でイルに意志を伝える 『あぁ、だけどまだ向こうは動かないはずだ 逆に今は向こうの作戦に乗って探りをいれてみる』 『わかった……じゃあまずは僕が動くよ』 『気を付けろよ』