「なぜそれを早く言わない!!」
「いつもその場に言ってからターゲットを聞くから。
あ、それすっげー貴重なヤツだから大事に扱えよ」
もともとこの土地の領主が坂上家のものだから、あの図書館は俺の家の土地
ってなわけで、あそこの館長とは知り合いになる
ま、こっちの方がスリリングで楽しいからいいけど。
「気にすんな。
あそこの館長ボケてるから、たかが超貴重な文書の2冊や3冊
そう簡単にはバレねーよ」
「お前が言うと嫌味にしか聞こえない……」
「そりゃどーも。
で、それに何が書いてあんの?」
藤丸の持っていた文書を1冊取り上げた俺はページをめくった
いくら大事に保管されているからといっても、所々黄ばんで読みにくくなっている
「お前の祖先になる坂上家陰陽師と、妖界とのつながりについてだ」
「へー。でもそれだったらとっくに藤丸生まれてるじゃん。」
妖怪もずいぶん長生きだなー
そんなことを考えながら俺は答えた
「確かに生まれてはいるが、光之助と出会った後、しばらく陰陽師とは会っていなくてな
その期間の間に何かないかと読書代わりに持ち出したんだ」
「ふーん。」
いい暇潰しになりそうだな


