「たしかこっちのほうに……」
キルアの消えた方向にあたしは自転車を走らせた
潮のにおいが鼻につく
捕まえるなんて公言して見せたものの、本当に捕まえるには相手が強すぎるということはわかっていた
だけど、少しでも父さんに近づきたい……
父さんのような立派な刑事になりたい……
そのためには少しでもキルアの手がかりとなる何かを掴みたかった
「ん……?」
月明かりが何かを照らしていた
あれは……
月の光を受けながら屋根を駆け抜ける影……
間違いない!!キルアだ!!
今にも消えそうな影をあたしは必死に追いかけた
せめて……せめてちゃんと顔が見れれば……っ


