もくもくと上がる煙の上空を俺は警戒しながら見た
いたっ!!爆発の中心で立っているのは間違いなくあいつだ……
レクシアの姿が無いということはやっぱり翔が攻撃をした……
地上に降り立った俺は翔に駆け寄る
まさかこいつ……一撃でレクシアを倒したのか……?
辺りにはレクシアの姿は無く、無傷の翔が顔をうなだれて立っているだけだった
「翔……」
「う゛ぅ……」
どすの聞いた低い声でうなる翔
猛獣にでもなったかのようだった
『俺は悪魔じゃない!!』
「!!」
翔の声が聞こえたのは、頭に直接響いたからだった
そして目の前に立つ翔は瞳孔を見開き、血のような赤黒い爛々とした目で俺を見た
「翔っ、落ち着け!!」
『俺は悪魔じゃない!!』
その声がしたとき、俺の目の前には翔がいた
「う゛……っ!!」
みぞうちを攻撃されて、俺の体は後方に飛ぶ
「!!」
間髪いれず、翔は俺の上から膝蹴りをする
後方に飛ばされていた俺の体は地面に押し付けられる
「ぁ……っ!!」
体から逆流してきた血が口から出る
「しょ……う」
俺は深い闇の中へ落ちていった


