「翔!!無事だったのか!!」
「あぁよかった!!」
外にでた俺を抱き寄せたのは先に逃げていた両親だった
だけど、自分が生きていると安心することができなかった。
「空が!!空がまだ中にいるんだ!!」
「空?あなた!!空がいないわ!!」
「なんだと!?」
全員無事と思われた現場が再び騒がしくなる
「お願いおじちゃん!!空を助けて!!お願い!!」
俺は必死に消防士に食らいついた
「僕、お兄さんは必ず助けるからっ。
それよりも、左腕に火傷をしてるじゃないか!!すぐに見てもらわないと!!」
「こんなの痛くない!!
空が戻ってくるまで待ってる!!」
だけど、空は戻って来なかった。


