「なによ。そんなに大きな声出して。
小さいのは今に始まった話しじゃないでしょ?」
どうして……いくらタイムリミットがあるからといっても本気になんかなってないはずなのに!!
「ちょっ……大丈夫?」
あまりの落胆ぶりに戸惑う姫華の声が遠く聞こえた
「イルはいるか……?」
「ここだよ」
人型の姿になっっていたイルは俺のそばに座った
城の中では妖怪としているよりも人の姿のほうが何かと好都合なのだ
もともと妖怪は敵として扱われていた
今となっては遥か昔の話だが、それでも忌み嫌うものはいないわけではない
特に城みたいな貴族のいる屋敷はそういったやつが多い
肩身の狭い環境だからあまりイルにはいてもらいたくないのだけど……
実際イルの本当の姿を知るものも少ない
「俺は夢を見ていたのか?」
「まさか。ちゃんと元の姿になってたよ。
時間にして約5分」
5分って……5分はないだろ、5分は。
「えっ!!藤丸もとの姿にもどれたの!?」
「「5分だけね」」
「あ、あはは……そう、5分……」


