『けーいぶっ、俺の顔を見る前に確認することがあるんじゃない?』
「えっ!?」
屋敷の中に響く声は間違いなくキルアのもの
でも、目の前で捕まっているキルアの口から発せられているものではない
父さんは驚きを隠せず、辺りを見回す
バサッ!!
布が風に翻る音がした
窓のところに誰か座ってる……
黒いマント……白い仮面……
「キルア!?」
あたしの声に反応するようにキルアはニッ、と笑った
そしてさらにあたしを驚かせたのはキルアが手にしていたものだった
「ネックレスが無い!!」
父さんの声が部屋中に響く
確かにキルアの持っているものは今日盗むと予告されていたもの
父さんは楽しそうに笑うキルアに驚きながら、捕まっている警備員の帽子をとった
「マネキン……。」
「残念でした☆じゃ、時間無いから今日はこの辺でっ
確かにお宝いただいたぜ」
そう言ってキルアは夜の街を駆けていった
時間が無いって……どういうこと?


