「大したことねぇ……」 腕を押さえて立ち上がる玲哉は俺に近づいた 「イル……っ」 「僕も大丈夫だよ……」 よろよろと立ち上がったイル みんな急所は逃れたようだった だが、一番心配なのは…… 「やめろ……やめろ……」 いまだに幻を見ているのか、頭を抱えたまま翔は唸っていた 「翔っ、目をさませ!!」 翔の肩をゆらゆらと揺らす俺の方を翔は全く見ることはなかった。 兄貴の死を引きずる翔にこんなことをするなんて……っ。 「目を覚ませさせればいいんだろ」 「え……っ」