「止めろ、リエル!!」
背中を曲げて苦しむ翔
いつの間にか周りの炎は消えていた
あいつ……幻を見せられているのか
「クスクス。翔さん、あなたはお兄様を見殺しにしたのですよ」
「止めろ!!」
俺の声にたじろくことなく、リエルは続ける
「どうして逃げたのかしら……」
「俺は……俺は…空を……っ」
「翔!!」
虚ろな目は遠くを見るものの、焦点が定まることはない
「これで私達のことを思い出していただきました?
では、いつか直接対決があるときを楽しみにしていますわ」
そう言ってリエルたちは曇天の空に消えた
「翔!!玲哉、イル!!」


