「く……っ!!」
攻撃は藤丸ではなく、なぜか俺の隣に立っていた玲哉に向けられた
「玲哉っ!!」
腕の辺りを押さえる玲哉、そこから血が流れ出しているのがわかる
「敵を前によそ見か、狐妖怪」
「え……っ」
冷たく凍りつくような声がしたのと同時に、グリアと呼ばれた男は、イルに向かって手を伸ばした
「うわぁっ!!」
「イル!!」
叫び声と共に、イルは後方に飛ばされ、屋上のフェンスにぶつかる
呆然とする俺の視線の先に、リエルの微笑みが映った
「翔さん、だったかしら。
あなたにはこれを見せれば思い出してくれますよね?」
――――――!!


