「どうしたんだよ藤丸っ」
穴の多くあいた床に気を使いながらお堂に入った俺たち
藤丸は奥のほうでしゃがみこんでいた
「キルア……」
「え、俺?」
「……いや。お前にキルアと名をつけた理由を覚えているな」
振り返った藤丸が手にしていたのは古い木箱だった
「あ、あぁ。たしか妖界の英雄って……」
「キルアの……キルアの持っていた剣と似ているんだ」
そう言って木箱の蓋を外した藤丸
そこには寺の雰囲気に違和感のある外国製のものだった
日本刀の様にシンプルなもの違い、鞘には透明の石水晶のような石がはめこまれていた
ちょうどヨーロッパの王子とかが持っていた剣に近い


