「たっだいまー。って誰もいねぇか。」 海外出張中の両親がこの部屋から仕事にいったのはもう3ヶ月も前のことだった。 「ただいま、空。」 そして俺は写真に写る俺と同い年くらいの男の名前を呼ぶ。 空……もう7年も経っちゃったな。 俺、空と同い年になっちゃったよ。 俺は自然と包帯を巻いた左腕に手を伸ばす。 「後悔してるのか?」 「っ!?」