「ねぇねぇ」
「ん?」「え?」「?」
俺、藤丸、玲哉がそれぞれの反応の仕方をした声の主は同じクラスの女子3人だった
仲良しグループの3人はズイッと俺たちに近づく
「なんで今日イルくん休みか知らない?」
「ぇ、えー…っと。」
俺はモヤモヤとチューブにたくさん繋がれた狐姿のイルを想像した
さすがに言えねー……
「な、なんで気になんの?」
「だって、転校してきたばっかなのに学校休んじゃうなんて心配だもん
だから、仲のいい翔たちに家の場所聞いてお見舞いいこっかなって♪ねっ。」
代表の1人は他の2人に顔を向ける
って、イルの家って俺んち紹介すればいいのか?
いや、でもイルは今ニナのとこにいて……
でもどこかって言われるとイルの居場所は教えられないしー
「イルは今実家に帰ってるんだ」
「え?」
藤丸の言葉に声を出したのは女子ではなく俺だった
「なんでも、親父さんがケガしちまったから様子を見に行ったんだと。
ま、大したことないみたいだけど」
玲哉が表情を崩すことなく藤丸に続いた
「そうなんだー。
じゃあ心配しなくても大丈夫だね
ありがとーっ♪」
そう言って女子は満足気に離れていった
「ったく、怪盗なら少しくらい相手を出し抜くことを考えろ」
う゛。
「バカ正直なのもほどほどにしろ」
う゛ぐっ。
藤丸と玲哉に俺はとどめをさされた


