「藤丸っ」
「あ?」
名前を呼んだことでスピードが緩んだ藤丸を俺はヒョイ、とかつぎ上げた
うわっ、軽いなー。
「何すんだよ!!」
「近道近道♪いっくよーっ」
「おいっ、バカ!!やめ…っ」
藤丸の声は途絶え、代わりに一気に飛び上がる俺
そしてあっという間に教室の窓についた
「オーッス!!」
「翔また遅刻かよーっ」
「ってゆーか藤丸担がれてんじゃん!!」
「違っ!!これはムリヤリ!!///」
HR中だった教室の全員の視線が俺たちに注がれた
「藤丸くんかわいーっ♪」
「あたしも抱っこされたーい!!」
そんな声があちらこちらから聞こえる
「おぉ、別にいいぜー。」
「「きゃーー!!」」
「天然たらし。」
玲哉の淡々とした言葉
その声は俺には聞こえなかった


