「藤丸」
家に帰った俺は、刀を自分の肩に立てかけてしゃがみ込み、月を見上げる藤丸に声をかけた
「どうした。」
2人だけの空間。始めた藤丸に会ったとき以来だ
そんなことを思いながら俺は口を開いた
「なるべく早く、パムを消滅させたい」
「俺も同じ考えだ。今日は例外だったがな」
「今日、かんざしを盗むはずだった家で、レクシアに成長したことで爆発が起こった」
「!!」
さすがに驚きを隠せなかった藤丸は目を見開いた
「けが人は出たけど、幸い誰も死ななかった。
だけど、こんなこといつまでも続けるわけにはいかないんじゃないの?」
「あぁ……」
苦い表情を浮かべながら藤丸は答えた
「情けない。悪魔の恐ろしさを知っている妖界の者が人間にこんなことを言われるなんてな。
イルは今回の件で傷を負ったが1日あれば完治するから安心しろ
俺は、ハンデのつもりで戦う」
「イルはともかく藤丸は生きるか死ぬかの狭間だ!!
お前がそこまで命はるところじゃねぇだろ!!」
ここまで来てもコトの重要さをわかっていない藤丸に、俺は無性に腹がたった


