「おい、お前ら大丈夫かっ?」
『ボクは……大丈夫っ。でも藤丸、が……』
片目を開けたイルは、力を振り絞るようによろよろと立ち上がった
「イル!!動かないほうが……っ」
『翔……ありがとう。
でも妖怪はこんなことで死なないから、大丈夫……
それより、藤丸を早くニナに見せないと……っ』
そう言って藤丸を見ると、藤丸の背中は真っ赤に染まっていた
どうして……背中に攻撃なんか受けてなかったのに……
「ニナって医者かなんかか?」
『うん……案内する。
玲哉……藤丸を頼んでもいい?ちょっと人は乗せられないかも……
翔は……』
「安心しろって。ちゃんとついてくよ」
俺は心配をかけないようにイルに笑った
『ありがとう……じゃぁ、いこうか』


