「とりあえずこれ……」
家に帰った俺は引き出しから取り出した物を藤丸に渡した
「それ、空がつけてた指輪
火事の時にもつけてて、焼け跡から残ったやつ。
家も全部焼けちゃったし、それぐらいしか……」
黒くくすんでいた指輪は、俺が手入れをして、大切にしまってあった
「そうか。
この指輪、肌身離さずつけておけ」
「え?」
『空くんが守護霊になって、翔を守ってくれるはずだよ』
「空が?守護霊……」
いつの間にか狐の姿に戻っていたイルは、俺のベッドに寝転がる
『でもなんで突然そんなことするの?』
「……わからない
ただ、嫌な予感がする。念のためつけておくといい」
迷いながらも俺は首を縦にふった
―――――ねぇ、空を見殺しにした俺に、空は守護霊になって守ってくれるのかな……?


