「なぁ、もう少しその目付きどうにかなんないわけ?」


「あ?朝は眠いんだよ」


「それ関係ある?」



俺の言葉にスルリとすり抜ける玲哉

ま、いつもの事だけど


「そういや、もうそろそろだな」


「え?何が」


見るとニヤニヤする玲哉
普段笑わないだけあって何考えてるかわからないから怖い



「あれ?そろそろ学園祭だけど」


「学園祭?」「って何?」



藤丸の言葉を引き継ぐイル

確かにあっちの世界には学園祭はないだろうしなぁ……



「学園祭ってのは、クラスで店とかだす、いわゆる学校でやるお祭りだよ

売り上げはみーんな自分たちに入るから気合い入るんだよね」

「そーゆこと。
今年は学級委員の俺がプロデュースすんの
反対意見は聞かないし、それに翔と藤丸、それにイルもいるし楽しみ」



あー。なるほど
それで玲哉はニヤニヤしてたのね

学級委員という権力を使って……


「へぇ!!楽しそう!!で、なにやんの?」

すっかりノリノリのイル

いや待て。玲哉が楽しそうな顔をするときは絶対にろくなこと起きない!!




「ま、5時限目の総合まで待てよ」