ーーゴンッ



「ったー…」



階段に背中や腕を叩き付けてしまった。

一番、痛む右腕を左手で押さえながら立ち上がると、3人は鞄を開けてしまった。



「おい…100万も持ってんぞ!!(笑)」



「やべぇよ!3日は有意義にいけるな(笑)」



「返して…」



大切なお金。

簡単には渡せない。



「折れちゃったの?病院に行かないとね」



「気を付けてね」



3人は鞄を床に放り、お金と財布だけを持って去ろうとする。



「返してってば――っ!!」



叫びながら、私は1人の足を掴んで来た。



「うっせぇよ!!」



ーーバシンッ

けど、顔に平手打ちを喰らわされた。