ブランドショップ。

思い付いたブランドのお店に出たり入ったりを繰り返す。

値段を見て、目をギョッとさせながらも、一つ決まったモノがある。



「似合いそうっ」



サングラス。

悠さんが車を運転してる時だったかな?

眩しそうに目を細めたのを思い出したんだ。



「プレゼントですか?」



「はい…っ」



店員さんはにこやかに受け取ると、綺麗に包装してくれた。

私は渡された紙袋を手にすると、何だか物足りなくて、「もう一つ、欲しいな…」と、呟いた。



「それなら香水はいかがですか?
今、プレゼントで香水が人気なんですよ」



アドバイスをくれた店員さんは、番号が書かれたボトルを取り出した。