あぁ、やっぱりあの子か


と、そのときようやく納得して、

そのあとのことは自分でもよくわからない。


気付いたらあの輪の中にいて


女子に対して相当キツイことを言って


彼女の鞄を手にとっていた。


そして当たり前だけど追いかけてきて、
なんのつもり、なんて睨まれた。


すると口から出てくるのは棘のある言葉ばかりで、自分でも驚いた。

なに言ってんの、俺。って。



次の日になって彼女はまた綺麗になって学校にやってきた。

俺が言ったから彼女が変わったのかと思うと

顔が緩むのが自分でもわかって


それを抑えるのに必死になった。