それでも私はまだそれを 自覚している分、 まだましかもしれない… なんて思っていたりするけれど。 けれど、なんの取り柄もない と言ったけれど、実はひとつだけ得意なことがある。 それは上辺だけの関係を作ることだ。 「香織~。今日暇~?」 この気だるそうな声の主はあきほ。 このグループのリーダーのようなもの。 正直言って、誰もあきほに ついていきたいとは思ってないんじゃない? どうしてってそんなの ただの仕切り屋なんだもの。