初恋の行方〜謎の転校生〜

「ひゃっ」


柏木君に湿布薬を貼ってもらい、あまりの冷たさにまた声を出してしまった。


「今ので終わりだよ」


そう言って柏木君は私に布団を掛けてくれた。


「ありがとうございました」


「どういたしまして。残った薬は持って帰ってくれ」


「はい」


なんだか柏木君が、さっきまでと変わってしまった気がする。

さっきまでは強引で俺様だったのに、今の彼は穏やかな感じがする。


その事自体は悪いことじゃないはずなのに、なぜか私は寂しさを感じていた。

なぜ?

少し考えて、すぐにその理由が分かったと思った。


柏木君の態度が、よそよそしくなったのだ。だから彼との間に距離を感じて、私は寂しいと思っているのだと。