誠ノ桜 -誠の下で-




起き上がって真上から呼ぶと、凜は少し首を
傾げた。


「あれ…?総司、ここ……」


不思議そうに沖田を見る凜を可愛いと思いつ
つ、沖田はニッコリ笑って見せる。


「俺の部屋」


途端、はっとする。

沖田の部屋で沖田の布団の上。

……何故。


「私、何………っ!」


記憶を辿って思い出したのか、一気に青ざめ
る。


「大丈夫だよ。あれ、土方さんだったから」


起き上がった凜を抱き締め、よしよしとあや
すように頭を撫でる。


「そ……だっけ」

「凜、気絶したから」


それを聞いて納得し、この状況にまたはっと
する。


「こ、子供扱いしないで!」


ぐっと沖田の胸を押して離れようとする。

凜は16、沖田は22。

6歳の差は、凜にとって大きい。


「もう子供じゃない」


膨れる凜を見て、沖田はニヤリと笑った。


「凜の事、子供だと思ってないよ?寧ろ……」