「え、何を?」 「今日の放課後、結城ちゃん教室に残って」 「え?」 すると垣内さんは四つ折にしたメモ用紙を私のブレザーのポケットに入れる。 「これは本当に困った時に、見てみてね♪」 「あのー……そこ、俺の席なんすけど」 垣内さんの後ろにミヤビくんが立っていた。 「え?雅人君はあっちに座ればいいと思うけどなぁ」 そう言い垣内さんは私の向かいの席を指差す。 「結城ちゃんの隣は私なの♪」 ニッコリ笑い、私に抱き着く垣内さん。