15歳の君へ




そんな大きなイベントも終わって卒業まで残り僅かな頃、


美術の授業でタイムカプセルを作る事になった。

各々、ビンを持参してその中に手紙を入れる。

そしてビンの周りを粘土で固めて、装飾する授業。


その頃からみんな手にはレターセットを持って、友達や先生に手紙を書いてもらってた。


私も沢山の人に書いてもらって、ビンの中身はパンパン。

君にも書いて欲しくてタイミングを図っていたけど、

君の机にはいつも長蛇の列。

面倒くせーと言いながら、君は小さなメモ用紙に一言、二言書いてたよね。


絶対手紙を見ないというルールなのに、女子達は君が何て書いたか気になったみたいですぐに読んでたよ。

元気で、なんて一言だけだったってみんな文句言ってた。

君らしいね。


ついにビンを粘土で固める日、私は迷ったけどやっぱり君に手紙を書いてもらう事にした。


美術が始まる直前、小さなメモ用紙を渡して“書いて”とお願いした。


君は何も言わず、一言手紙に何かを書いて私に渡した。

私も書いてあげようか?なんて冗談で言ったら

手紙はいいからメールしてよ。と君は言った。


やっぱり君らしい。