初めて君と話した事は今でも覚えてる。


放課後廊下を一人で歩いていた私と

前から怖そうな友達に囲まれている君。

すれ違った時、君は“ばいばい”って言ったよね。


その時、多分私は“ばいばい”って返せなかったと思う。

あまりに突然の会話だったから。


君はもう覚えていないと思うけど、私はその時の事を今でも覚えています。


中学二年という思春期真っ只中で、恋愛の話しも増え始めた夏。


君は色んな人に告白されていたよね。

後輩、同級生、先輩、

学校で一番可愛い女の子も君の事が好きでした。

でも君は特定の人は作らなかったよね?


俺面倒くさがりだから、なんてかっこつけの言い訳をして


そんな君の言動や行動に女子達が夢中でした。