先生とか、先輩とか、他校の生徒とか
良く揉めてる姿を見掛けたけど、いつだって君は次の日になれば仲良くなってしまう人だったよね。
手が掛かる程可愛いなんて良く言うけど、まさに君は皆から可愛がられていた。
先生も先輩も他校の生徒も、みんなみんな君の事を呼び捨てで呼んでいたよね。
中学二年生になって、私と君は同じクラスになった。
君は話した事のない人にも、気軽に話しかけてすぐに自分色に染めてしまう。
それが君のすごい所。
普通、君みたいな生徒は同じ目立つ人としか仲良くならないし
少し悪く言ってしまえば、友達を選ぶ人だと思ってた。
でも君はどんな人にも同じように接していたよね。
真面目そうな人でも、暗そうな人でも
君は偏見なんか持たず、みんなと仲良くなろうとしてた。
君が男子からも女子からも、誰からも好かれる理由がその時分かったんだよ。