ネニャフルに来てから一月がたち、心配していた「ミカゲ様」という人からの接触もなく、フェンはのんびりとネニャフルの中央広場で暇をつぶしていた。
フェンはフードを外していた。
それというのも、ネニャフルには便利な道具が国中から集まってきており、染粉という、髪や服などを染色する道具もその中にあったからだ。
そういうわけでフェンは髪を茶髪に染め直していた。
しかし瞳のほうは色を変えたところで封印が解けてしまえばそれまでなので、眼帯のままだ。