驚かされた代償に
一つ文句でも言ってやろうか、と
開きかけた口は
違う意味で大きく開いた。
だって、
振り向いた瞬間、目に写ったのは
髪はツヤツヤの黒色、背は高くて、
伏し目がちの目。
どんな格好をしていても様に
なってしまうような…!!
でも、そんな私には全く興味を持たないようで…
「詳しいことは後で説明する。」
それだけ言って強引にひっぱっていく。
「え、ちょ……」
思わず反論しかけたけど、
足速っ!!
どんどん加速するスピードに転ばぬよう
ついて行くので精一杯だった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ここだ。」
五分ほど全力疾走をしたのにも関わらず
息一つ乱れていないこの人は
視線を前に向けながらそう言った。
その視線を追った先にあったのは……
「なに、これ!?」

