君 距 離 〜キミキョリ〜




4時間目終了の鐘が鳴った。


「ぷはぁ〜、やっとお昼だぁ」

「お前、遅刻しといて…」

「まぁ失礼な、拓真!!!
遅刻してたって、お腹は減るの!!!」

「お〜おぉ、殺る気か?」

「殺らないから。
そんなに暇じゃないし」

「あっそ」


この憎たらしいやつが、ワタシの幼馴染みの三条拓真。

そして、ワタシの大好きな人。

誰にも言えないけど。