君 距 離 〜キミキョリ〜




「おはよー!!」

「加奈、今日は遅刻しなかったんだねー」

「咲子、おはよ!!
そんな毎日毎日、遅刻しないよー」


咲子には、絶対に気付かれちゃいけない。

ワタシは、咲子に嘘をついてることになるんだ。

そう思うと、胸が苦しくなってきた。

咲子、ごめんね。

ワタシは、授業を受ける気にならなかったので、屋上へ行った。