君 距 離 〜キミキョリ〜




次の日の朝は、気分が悪かった。

起きたくない。

学校に行きたくない。

そんな気持ちがワタシを襲ってきた。


「加奈ぁ!!!
遅刻するわよー」


今日に限って、お母さんが起こしに来た。


「どうしたの?」


心配かけちゃダメだ。


「何でもないよ!!!
やばい!!
遅刻だぁっ!!!」


いつも通り、いつも通り…。