君 距 離 〜キミキョリ〜




「ねぇ、拓真クン」

「ん?」


咲子が拓真に話しかけた。


「これってどうやるの?」

「あぁ、それはね…」


その時、2人の手が触れた。

激しく胸が傷んだ。

今さら……、今さら、どうして胸が傷むの?

2人が付き合ったときに、諦めたはずじゃん。

未練がましい…。

それでも、2人の姿を見ているのが辛かった。