「てかさー、」 何をするわけでもなく ただただ座っていると、 里緒もダルそうに座る。 そして、 「ゆっきーも、純ちゃんも、 リューさんも遅くない?」 目の前の国道を通りすぎる車に 視線を送り、 待ちわびる野郎共の名を囁いた。 ちょうどその時。 ――ゴゥンッ ゴゥンッ 腹に響く重低音。 地を震わすほど低く、 機嫌悪い機械みたいなメロディが 聴こえてきた。 「コイツはー……」 里緒はその音に気付き、 目を閉じてメロディを楽しむ。 アタシも彼女にならって 耳をすませた。 そして、