【嫌な音は、何も入ってこないんだもの。 羨ましいわ】 羨ましい…? 「それじゃぁ、失礼するわ。 龍の迷惑になってるって事、忘れないでね」 何て言ったのか、分からなかった。 あの人の言う通りかもしれない。 ワタシの耳には何も入ってこない。 今、嫌な事を言われても、聴こえない。