【龍から離れて。 あなたのせいで、龍は夢を諦めたのよ】 【ワタシがいてもいなくても、歌手にはなれると思います】 【龍は優しい。 だから、耳が聴こえないあなたの側で、歌うなんて出来ないのよ。 それぐらい、考えなさいよ!!】 そうだったの…? ワタシが、龍の夢を潰した? 嘘でしょ? 【龍から離れて】 でも… 【嫌です】 「は?」 【離れません】 龍と約束した。 何があっても離れない。 2人で乗り越えていくって。 【耳が聴こえないっていいわね】 「…え」