【あなたの為?】 「…………はい」 「…そう」 【何か用ですか?】 【龍の夢、知ってる?】 【知らないです】 【龍はね、歌手になる事が夢で、中学も高校も頑張ってた】 歌手…? 知らなかった。 【なのに、大学で手話? 有り得ない。 龍は歌手になる為に頑張ってたのよ】 【知らなくて】 【知らないじゃ許されない。】 そんな事を言われても…。