Happy Birthday




目を開けると、眩しい光が差してきた。

ここはどこ?

天国…?

ん?

見覚えがあるような…。

足元に、誰かがいる。

目をやると、そこには、龍の姿があった。


「…ど…し…て…?」

その時、龍が目を覚ました。

凄い形相で、ワタシを睨んでいる。

でも、怖くは無かった。

睨んでいるというより、真剣な眼差しで、ワタシを見ていた。


《どういうことだよ》


何も答えられない。


《ふざけんな。
何、勝手に死のうとしてんだよ!》


龍の手話は怒っていた。

力強く、いつもとは、全く違っていた。


《どうして、死ねなかったの?》

《俺が助けたからだ》

《死にたかったのに》

《どうして?》

《ワタシは生きていちゃいけないから》

《いつ、誰がそんな事言ったんだよ》

《ワタシが生きていちゃ、龍は幸せになれない》

「は?」


龍の手の動きは止まり、口が動いていた。