「案外お似合いじゃない? 蜂谷さんと瑠衣くん」 思いもしなかった言葉に驚いて、「どこが?」と聞き返してみる。 「1回だけ2人が喧嘩してるの見たことあるけど、なんだか漫才やってるみたいで笑えちゃった」 「……漫才」 蜂谷からしてみれば深刻なことなんだけどな。 だって、泣くほどまでに俺のことを嫌っているのだから。 それなのに第3者から見れば、漫才コンビみたい、なんて笑えるくらいに滑稽なんだ。 「……磯辺から奪っちゃえば?」 取り巻きの1人とは思えない提案に、俺はまた、驚いてしまう。