何度も何度も胸板を力任せに殴られ、強烈な痛みがはしるけれど。 俺の両腕は蜂谷を捕らえたまま、決して離れようとしない。 「あと5秒だけ」 「は? 意味分かんないし! 磯辺くんが来たら誤解されるでしょう!?」 「……いいじゃん、誤解されても。磯辺に振られたら、俺が責任とるし」 「ほんっと勘弁して! 大声出すよ?」 「出したらキスするぞ」 蜂谷のからだを少しだけ離して、右手で彼女の頬を包み込む。