自分で言っておきながら余程おかしかったんだろう。 振り返った蜂谷は目にうっすらと涙を溜めていて、それを拭いながら睨みつける。 あ、やばい。 そんな蜂谷に対してよからぬ感情が沸き起こる。 その感情を自覚して、抑えるのが、数秒ほど遅れてしまった。 「ちょっ……」 気づいたとき、蜂谷はすっぽりと俺の腕のなかにおさまっていた。 「ちょっと離してよっ! この変態っ」 俺の腕のなかで、蜂谷はこれでもかというくらいに暴れる。