「あの世界へ戻るがよい」 「ヒメミコ様……」 「ただし。タスクと同様に、おまえの魂も消させてもらうぞ」 「………っ」 魂が消える―― あたしとの記憶を失った瑠衣と同じように、あたしもまた、瑠衣の記憶が消えてしまうなんて……。 「――分かりました」 深く頭を垂らしたあとに、あたしは消え入りそうな声で「ありがとうございました」と呟いた。