あたりまえだろ。
ヒコミコは、この長い輪廻転生で過去の過ちをじゅうぶんに反省しただろう。
あの頃とはすっかり変わってしまったヒコミコの口調を聞けば、それはすぐに分かる。
嫌味を言われるものの、かつて威張りくさっていたあの男からは想像できないほどに、穏やかな口調だから。
だけど……
やっぱり、嫌いなものは嫌いだ。
こいつがいいヤツに更正したって、俺の気持ちが変わることは決してない。
『――別れはすんだか? タスク、カヤ、ヒコミコ、イヨ』
突然、ヒメミコ様の声とともに、その姿が現れた。
俺と麻友は自然と手を繋ぎ、ヒメミコ様のほうに向き直ると、ほぼ同時に頷いた。
律はヒメミコ様のすぐそばにいて、不安げな表情を滲ませている。
『これで4人、全員が揃ったな』
低い声が響き渡ると、それまで晴れ渡っていた空が闇に包まれた。


