麻友との別れを前にした、俺の決心。
律が言ってくれたように、この世界で懸命に生きることを俺は選んだ。
麻友は、何度生まれ変わっても“女王・カヤ”であったときのことをしっかりと胸に刻みつけている。
輪廻転生を終えてもなお、彼女の心の奥にまでそれは深く刻まれたままに違いない。
「あたりまえでしょう。あたしが、瑠衣を迎えに行くの。瑠衣を迎えに行ける権限を持っているのはあたしだけよ」
だから、と、麻友はさらに続けて言う。
「あたしのこと、絶対に忘れないで」
「忘れるわけがない。これまでだって俺は、ずっと覚えていただろ?」
記憶が残り続けたのは、ヒメミコ様の策略なのだろうけど。
だけど俺は、これまでの記憶がなかったとしても、きっと、麻友に惹かれていたと思う。


