「瑠衣……。それにイヨも……」 振り返った麻友の表情は一点の陰りもなく、穏やな笑みを浮かべていた。 「いい天気だね」 「……え?」 晴れ渡った空を、麻友は愛しそうに眺める。 天気の話なんて…… タイムリミットがもうそこまで迫ってきているのに。 「カヤ様。わたしはあちらでお待ちしております」 俺の隣にいた律は、静かにそう言ったあと一礼し、俺たちのもとから立ち去って行った。 残された時間を2人きりで過ごせるように、という律の配慮だ。