それなのに、大きな隠し事をしたり、嘘をつき続けたり。
なんて最低な親友なんだろうな。
「慶太」
「あ?」
「……おまえも、俺にとって大事な親友だ」
「………」
慶太は顔をしかめたまま、自分の手のひらを俺の額にそっとあてる。
手のひらに伝わる俺の体温が高くないことを知れば、今度は顔を覗き込む。
「……悪いもんでも食ったか?」
突っ込みに対してボケることも悪態をつくこともせず、俺は言う。
「おまえと親友になれてよかったよ」
「……まぁ、そうだな。つか、そういうこと真顔で言うなよ。照れるだろ」
慶太は俺の言葉の真意を理解できず、照れくさそうに笑うだけだった。


